田んぼロスの後に。
2018.10.12

初収穫の新米を美味しくいただいたその後。
毎日のように、田んぼの見廻りに行っていた時期からひと段落。
夏にノイローゼになりそうだった電柵周りの草刈りも、秋になり雑草の成長ペースもゆるやかになり、少し余裕が出てきたところながら、毎日が落ち着かない。胸にポッカリと穴が空いたような。そんな気持ち。
いつも面倒見ていたものが、手元から巣立っていくというのは、こういう感じなのか。
その対象に、自分がいかに時間や労力、想いを注いでいたのか。それらのエネルギーの総量が、自分の中に占めているスペースの大きさに、今更ながらに気づいた。
もしかして、これは田んぼロス?
もちろん、田んぼは来年も継続するし、そのほかにも未だ形も方向が定まらないファームの土地もある。今起きているのは、循環のサイクルの一部分、経過地点に過ぎないのはわかっているのだけれど。
物語でいえば、一つの章の起承転結の「結」に当たる節目を迎えたいま、次の章をどのように展開して行きたいのか。
少し煮詰まった気持ちで愛犬と散歩に出た。
久しぶりの南田んぼ。
田んぼの周りに植えた大豆にいつの間にか実がなっていた。
この田んぼの稲刈りから約1ヶ月。すっかり足が遠のいてしまっていたけれど、ちゃんと大豆は待っていてくれた。
ごめんね。遅くなって。
稲刈りロスなんて、馬鹿みたい。
自分の足元を大切に、慈しむこと。気づいていたはずなのに、疎かにしてしまうところだった。
まずはここから。