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ふさぶさnaya 大地再生① 土台づくりから始める新たな基盤

2019.04.07

実店舗を閉店して、里山へ移転を決めたとき、先ず最初にやろうと思ったのは、古民家と納屋が位置する庭の環境改善。

老親が暮らしていた頃から、庭の手入れはたまの草刈り程度でほぼされず、亡くなった後は、空き家となり、ハクビシンやタヌキが出る程の野放図状態。私たちが引っ越してからも、店の営業に追われ、なかなか手入れが進まないまま、藪化は進む一方。気づけば、庭の木々は生命力を失い、常緑のモミの木でさえ茶色く立ち枯れてしまう始末。地面も雨が降ると日陰のエリアはもちろん、そうでなくてもジュクジュクと水が溜まり、いつまでも乾かない。

立ち枯れそう?枯れてる?モミの木。

生命の気配をほぼ感じられないコデマリ。昨年までは春に可憐な白い花を咲かせてくれていただけれど、今年はどうだろう。

植物や木々の状態が、目に見えて悪化しているのに気づくと、自然とその土台となる土壌に目がいく。全体にジメッとしていて、気のせいか空気が停止しているような息がつまるような感じもするくらい。

庭の木々や植物が、私達になにか大切なことを伝えたいと一生懸命サインを送ってくれているような気がしてなりませんでした。

自分たちの暮らしの基盤、土台が悲鳴を上げている。

お店では地元の食材で身体によい、美味しいものを作り、提供しているのに、自分たちの土台はほったらかし。目指していること、言ってることと、実際に自分が身を置いている環境が全然しっくりこない。そもそも、お店と家とどっちが土台?自分の土台はどこで作っているのか、一回止まって考えよう。自分のことが整っていないのに、お客さんに健やかで美味しいものを提供することができるのかな?

その頃の自分に起きていたさまざまな気づきのサイン。

自分と自分の周りの環境を整えた上で、暮らしと仕事の基盤をもう一回作り直す。

そもそも、土台のバランスが崩れているのに、そこで良い物がつくれるか?

なにかを発しようとしている人の身体や心が健やかに整っていれば、それらを受け取る側の人たちも気持ちよく幸せな気持ちになれるのでは。

土台が整っていなければ、いくら上物や表面を美しくかっこよくしても、あっさりと崩れ、そこには根付かない。

自分の足元からちゃんと整えよう。

目に見えないところを大切に。

すぐにぽんぽん、わかりやすい結果は出ないとは思うけれど、着実に丁寧に積み重ねていく大切な土台づくり。

こうして、新しいFUSABUSA は、古民家の納屋の改装、デザインやインテリアをどうするか、ではなく、土台となる土地を整えることから始めることにしたのでした。

命が途絶えそうだった土地を、空気や水、生き物の循環のある生命力の溢れる場所にする。その場から発する新しいFUSABUSA は、オーナーの自分たちはもちろん、そこで働くひと、訪れるひと、ものを買うひと、体験するひと、さらには、代々その土地で暮らしてきたひとたちの魂や、これから未来に受け継いでくれるひと、その場に携わる全ての人たちに健やかな力と豊かさをもたらしてくれますように。

そんな想いを込めて、信じて、いま土地と対話しながら庭の整備を進めているところです。