FUSABUSA About

Living as Nature
自然と調和する食と暮らし

FUSABUSAは、房総・鴨川の里山を拠点に、
自然と調和した食や暮らしのあり方をお届けする食のブランドです。

自然の理のもとに、多種多様な生き物や植物たちと共に営む、田んぼや畑、里山のフィールド「sora」、
里山里海の季節の食材や、地元の生産者さんが栽培する農産物を加工するアトリエ兼実店舗の「naya」から、
房総の風土や文化に根差した食「grocery」をお届けしています。

FUSABUSAがお届けしたいのは、自然と調和した食。
食べることで、土や生命とつながる食です。
獲れたての活魚を、未利用の魚やアラから丁寧に仕込んだスープとセットでお届けするブイヤベースや、季節の恵みを目に見えない小さな生き物たちの力を借りて醸す発酵調味料、
しぼりたての生乳そのままの自然な甘みが生きたプリンも。

私たちがお届けする全ての「食」の背景には、生命があり、土に根差した営みの循環があります。

作り手の営みが自然と調和していたら、
食べ手となる人たちも自然と調和する。

自然と調和した食を共有することで、自然を軸とした循環の担い手となる。

自然と共に生きる Living with Natureから、
自然として生きる Living as Nature へ

自然と調和した営みからつくる食は、人も生き物も環境も健やかに豊かにしてくれる。
私たちのお届けする食が、食卓と自然を繋げ、調和するきっかけになりますように。

FUSABUSAのこと

「房総の美味しいをつなぐ」からのはじまり。

FUSABUSAの開業は2011年、「房総の美味しいをつなぐ」想いのもと、通販からスタートし、鴨川の海沿いに実店舗をオープンしたのが始まりです。

名前の由来は「房総」の訓読み、「ふさ」から。ふたつの「ふさ」が重なり、広がるイメージで「ふさぶさ」と名づけました。

その頃は、地元鴨川をはじめとする南房総や千葉県の食材にこだわり、それらを中心に据えたメニューや商品を提供する食堂、カフェの営業が主で、里山に暮らし里海に営みの場を構えていながらも、自分たちが実際に土に触れることはほとんどありませんでした。

自分の故郷・房総の食の豊かさを伝えたいという想いから、この土地に店舗を構えたのですが、その手段として自らが田んぼや畑をやり、山に入り木々の管理をするなど、自然と直接関わる営みをしようとは全く念頭になかったのです。自然と自分が物理的にはとても近い、身近な存在だったにも関わらず、本質的には遠く離れた関係性でした。

開業から数年を経たころ、両親が亡くなり、自分の生まれ育った家が空き家に、土地は藪(やぶ)に、農地は耕作放棄地になり、どんどん荒れ果てていく様を目の当たりにしながら、そんな状態の自分のルーツをほったらかしている自分が許せなくて。それでも自分には、どうにもできない。一方で、心の中では、これは自分しかできないこと、やらなければならないことなのではないかと直感が湧き上がってくる。でも、田んぼも畑もやったこともないしと、途方に暮れていた頃、縁あって出会ったのが、50noenの五十嵐さんご夫妻による「耕さない田んぼ」でした。

自分のリズムを自然と同期する

「耕さない」。
その田んぼや畑の実践は、収穫を目的としながらも、その栽培過程において「自然の都合」に合わせることを前提とした学びでした。
人の都合ではなく、自然を軸にしたリズムを知り、その流れに乗ること。
それをひたすらに身体に沁み込ませていく時間の積み重ね。

土地の地形や風土、人間と作物の栽培の歴史にはじまり、月の満ち欠けや季節、気候、生き物や植物の生理生態、イネをはじめとする、それぞれの栽培作物の本来の性質を踏まえた確かな理論と実践に基づくエビデンス。

それら全ての前提にある「人は自然の一部である」という、私たちが忘れていた当たり前の原理原則を、作物の栽培の過程で起きる現象と対峙しながら、腑に落としていく。

自然と共に生きる、Living with Natureから、
自然として生きる Living as Nature にシフトする。
自分のリズムを自然と同期する。

耕さない田んぼは、「自分自身を生態系の一つとみなす、循環からの営みをつくること」を通じて、これまでの営みの在り方を見直し、これからの営みが在るべき土台に気づかせてくれた貴重な学びでした。

日々の食を自然と調和する営みに

自然と調和した循環から作る営みは、美しい。
その営みを、これからは「食」を通じて届けたい。

調和した田んぼが、美しく健やかで、そこから収穫したお米が澄んだ美味しさならば
調和した営みから作る食もまた、澄んだ美味しさで人を癒し、健やかにすることができる。
誰もが毎日行う「食べる」が、人も生き物も環境も、みんなを健やかにする。

田んぼや畑をしていなくても、海や山の近くに住んでいなくても、
誰もがどこにいてもできる、自然と調和した営みが日々の食です。

先人から受け継いだ、里山のアトリエとフィールドを
自然と調和した土台とし、目に見えない土中の微生物を含む生き物たちと共存しながら
自分の足元から作る調和を、食を通じて皆様にお届けしたい。
誰かの「美味しい」が、生き物や環境、みんなの健やか、豊かさにつながる食の循環をつくりたい。

小さな営みをコツコツと重ねながら、その世界が少しずつでも広がり
面となっていく景色をいつか見ることができますように。

FUSABUSADirector小野 薫
里山と猫の写真

FUSABUSA grocery

grocery

自然と調和する食で、人も自然も健やかに。

房総の里山里海の季節の食材や、自社栽培の収穫物など、できるだけ自然に負荷のない栽培や生産を背景とする食材を使用し、素材本来の個性を大切にしています。食べることが、人も自然も健やかになり、豊かさをつくる営みになる食をつくることを常に心掛けています。

機械による大量生産や、保存料や添加物を使用するなどの合理的で工業的な生産ではなく、一つ一つ手作業で行うため、不揃いなもの、賞味期限が短い、常温保存できない、季節の食材で作るため、安定的に供給できない、など、自然の都合ならではの不便さもありますが、その揺らぎもまた自然であると受け止め、自然と調和した食をお届けできたらと思っています。

房総の自然と文化に根差したグローサリー

地元の銘柄米「長狭米」コシヒカリを麹として活用したオリジナルの発酵調味料シリーズや、自然のルールのもと、季節の里山の果物やフィールドの野草で仕込む酵素シロップ、自家栽培のハーブを使ったパスタソースなど、素材の自然感を生かしたグローサリーのほか、房総の伝統的な郷土料理や食文化に、新たな感性を吹き込んだ新しい郷土食の加工品づくりにも積極的に取り組んでいます。

里山里海のフードロスを魅力ある商品へ

規格外の未利用魚や魚のアラを活用した「房総ブイヤベース」や、オリジナル調味料の「魚麹」、摘果した未熟みかんを活用したシロップや、ドレッシングなど、里山里海のフードロスを、魅力ある商品に企画開発し、販売しています。

FUSABUSAの瓶詰めの写真

FUSABUSA naya

naya

里山の古民家の納屋を再生したアトリエ「naya」。
グローサリーの工房と、実店舗の「ふさぶさ商店+カフェ」を兼ねた里山のアトリエです。
オープンデイでは、商品の販売のほか、オリジナルのグローサリーを使ったメニューの提供も行っています。
その他、食や暮らしのワークショップや展示会、イベント等の場としても活用します。

工房

里山の古民家の納屋を改装した「naya」は、グローサリー等の加工を行う工房です。
「健やかな食は健やかな土地から」。nayaの土地全体を食の工房としてとらえ、土地の土中環境の再生に取り組みながら、加工品づくりだけでなく、フィールド全体から自然と調和した食をお届けします。

商店+カフェ

工房に併設されたストアとカフェスペースでは、週末を中心にアトリエオープンデイ「商店+カフェ」をオープン。実際の商品を使ったメニューをお召し上がりいただけます。
オリジナルの商品のほか、FUSABUSAがセレクトした国内外の良質なオーガニッグローサリーや、食雑貨、ナチュラルワイン等もお取り扱いしています。

ワークショップや教室の開催ほか、多目的に活用

実際の体験を通して自然と調和する食の在り方を感じ、学んでいただく食のワークショップや、教室の場としても活用しています。
そのほか、ギャラリーとして展示会やお話会等のイベントの場としても活用します。

※オープンデイ以外のアポイントメントのないご来訪はご遠慮いただいております。
「商店+カフェ」のオープンデイ、ワークショップの開催については、Instagram等、SNSにて随時ご案内しています。ご興味ある方はフォローの上、お問い合わせくださいませ。

FUSABUSAの料理の写真
FUSABUSAの工房・カフェスペースの写真

FUSABUSA sora

sora

自然のルールに基づいた田んぼや畑で行う作物の「栽培」やフィールドの環境改善の作業を通じて、自然の循環の一部であることを感じ、調和するフィールドです。
自然と調和する田んぼや畑、土中環境再生のワークショップや教室も開催します。

人も生き物も土地も、みんなが健やかになるフィールドづくり

里山の田んぼや畑、アトリエのフィールドなど、「sora」は、私たちの全ての活動の土台です。

健やかな土地から、健やかな営みが作られ、健やかな食が生まれる。
人も、生き物や植物たちも、みんなが健やかで豊かになる。
多種多様な生き物たちが健やかな生命を育む土台となるフィールドづくりをしています。

耕さず、農薬や肥料にも頼らず、その土地を共有するあらゆる生き物たちが持ち寄る個性を意図的に生かした作物の栽培と、目に見えない菌や微生物の存在も借りながら行う土中環境再生の作業や観察は、在るがままの豊かさに気づかせてくれます。

自然と調和するフィールドづくりのワークショップやフィールドオープンデイ

自然と調和する田んぼと畑、土中環境の再生のワークショップや教室の開催を不定期で行っています。
微生物を含む生き物や植物の働きや自然のリズムについて、確かな知識と体験に基づいた学びをシェアし、実際のフィールドづくりや暮らしに生かします。

また、ワークショップ以外にも実際の作業に参加していただく、フィールドオープンデイも随時行っています。

※ワークショップやフィールドオープンデイの開催は、SNS等でご案内しています。

畑の写真